スポーツにおける抑制の美学 ― 静かなる強さと深さ (世界思想ゼミナール)

スポーツにおける抑制の美学
目次
はじめに

Ⅰ アスリートの自我感情表出パフォーマンスの様相
1.アピアランス(容貌・外見)面での美的表出
(1) 身体加工
(2) 身体装飾
2.歓喜・示威
(1) コーチ・監督とともに
(2) チームメートと「ボディタッチ」
(3) 観客を巻き込んで
(4) 「儀礼化」したサービス・パフォーマンス
 3.鼓舞
(1) 「鎮魂」と鼓舞
(2) 武士と幸若舞
(3) 応援
(4) アスリート自身の鼓舞
(5) 「変身」の儀式
 4.威嚇・挑発
(1) 禁止される威嚇行為
(2) 容認された威嚇行為 ― プロ格闘技はともかく,武道は意外

Ⅱ パフォーマンス抑制のモラルと美学
1.武道における「礼」と慎み
(1) 弓道
(2) 柔道
(3) 大相撲
(4) 剣道
2.スポーツにおける自我抑制
(1) アスリートのインタビューにみられる「謙遜」
(2) 高校野球 ― なぜ,パフォーマンスにうるさいか
(3) 共感を生むアスリート

Ⅲ パフォーマンス抑制の文化的伝統
1.感情表出の抑制と静かなる強さの表現
(1) 「惻隠の情」と自他共栄 ― ガッツポーズを規制する心
(2) 外面的ストイック主義と内面的禁欲
(3) 閑かに強みあるがよきなり
(4) 感情の抑制と武術の熟練
 2.「実存」の深みをあらわす抑制の美学
(1) 庶民文化に探る
(2) 芸道における「幽玄」が示す自我抑制

Ⅳ 抑制された戦いの美学
1.抑制された戦いの諸相
(1) 講道館柔道 ― 「一本勝ち」の美学
(2) 弓道 ― コンパルソリーの美
(3) 「理合」の剣道
(4) 「無相」の戦い
2.大相撲における立ち合いの文化論 ― 同調と競争の統合
(1) 「様式」に沿って「合わせる」
(2) 阿吽の呼吸のむずかしさ
(3) 呼吸のリズムのぶつかり合い
(4) 芸能における「イキ」の競演
(5) 大相撲における「同調」と「競争」の統合とそのメカニズム
(6) 横綱の美学
(7) 抑制された「立ち合いの美学」

おわりに

西村 秀樹 著
本体2,300円(税別)
2009年 9月発行
四六判/322頁
ISBN978-4-7907-1428-6
ガッツポーズに違和感を感じるのはなぜか?今日のスポーツ界における自我呈示のパフォーマンスの隆盛に理論的考察を加えつつ、日本古来の文化的伝統に分け入り、洗練された感情表現の美学、感情表出を抑制するアスリートの魅力を語る。

世界思想ゼミナール (社会)


毎日新聞「ひと」で紹介されました

本書の著者、西村秀樹先生が毎日新聞「ひと」で本書とともに紹介されました。(2009年12月17日(木)朝刊)
以下のサイトで全文をご覧いただけます。
毎日jp「ひと」

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