フィクション論への誘い ― 文学・歴史・遊び・人間

フィクション論への誘い
目次
まえがき
序論 フィクション論の問題圏(大浦康介)  

Ⅰ フィクションの諸相
1 虚構のなかの遊び ― 瓢箪からコマの出る話(近藤秀樹)  
2 透明人間の夢 ― SFと〈本当らしさ〉(大浦康介)
3 「道に沿って持ち歩く鏡」のたくらみ ― メタフィクション、信頼できない語り、その他の騙り(岩松正洋)
  
【コラム1】テーマパークの虚構体験 ― ディズニーランドとUSJの場合(小柏裕俊)
【コラム2】フィクションをめぐるテロ、脅迫、訴訟事件(大浦康介)  

Ⅱ フィクション論の新たな地平
4 痕跡・記号・運動 ― 実写フィクション映画の存在論(石田美紀)  
5 あなたは誰? わたしはどこ? ― 歌謡曲のフィクション論のために(久保昭博) 
6 プロレス、あるいは虚実の間(師 茂樹)  
【コラム3】ありえたかもしれない音楽、または、三拍子の起源(三輪眞弘)  
【コラム4】男装女装はフィクションか?(小柏裕俊)
  

Ⅲ フィクションと歴史叙述
7 語(騙)り継がれるカティリーナ ― 「共和政末期の没落」をめぐる歴史叙述とフィクション(鷲田睦朗)
  
8 フロイトの「歴史小説」 ― 『モーセという男と一神教』草稿序文を読む(小森謙一郎)
9  歴史叙述と「想像力」 ― 戯曲を素材に(小関 隆)  
【コラム5】近代日本と神武建国物語(高木博志)  
【コラム6】「義士」と「義民」の誕生(岩城卓二) 
 

Ⅳ 原理的問いかけ ― 現実、表象、語り
10 ヴァーチャルリアリティーはフィクションに何をもたらすか(塩瀬隆之)  
11 フィクションについて精神分析は何を語れるか ― フロイト/ラカンの観点から(立木康介)  
12 語る行為の存在論(河田 学)  
【コラム7】心理学的観点からみたフィクション能力の獲得(大山泰宏)  

読書案内 ― フィクション論の基本文献
○ケーテ・ハンブルガー『文学の論理』〔一九五七〕(久保昭博)
○ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』〔一九五八〕(近藤秀樹)
○ジョン・R・サール「フィクション言説の論理的ステイタス」〔一九七五〕(大浦康介)
○トマス・G・パヴェル『虚構世界』〔一九八六〕(河田 学)
○ケンダル・L・ウォルトン『ごっこ遊びとしてのミメーシス』〔一九九〇〕/グレゴリー・カリー『映像と心』〔一九九五〕(河田 学)
○ジェラール・ジュネット『フィクションとディクション』〔一九九一〕(大浦康介)
○マリー=ロール・ライアン『可能世界・人工知能・物語理論』〔一九九一〕(岩松正洋)
○ジャン=マリー・シェフェール『なぜフィクションか?』〔一九九九〕(久保昭博)

人名索引
事項索引

大浦 康介 編
本体3,800円(税別)
2013年 1月発行
A5判/330頁
ISBN978-4-7907-1582-5
嘘であって嘘でない、本当らしい「遊び」としてのフィクション。フィクションとは何か? なぜ我々はフィクションを必要とするのか? 小説・映画・マンガ・音楽からスポーツ・歴史・科学まで、分野横断的に思索するオールラウンドな虚構研究。

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