〈あいだ〉を開く ― レンマの地平

〈あいだ〉を開く
目次
はしがき

Ⅰ もう一つの論理 ― レンマの世界

第1章 ロゴスからレンマへ ― 東洋的伝統との出会い
 哲学とロゴス
 山内得立とは誰か
 ロゴスとアナロゴス
 テトラレンマ
 絶対否定としての空
 差異・対立・矛盾
 即の論理

第2章 中の論理 ― 大乗仏教の視圏
 哲学の三つの伝統
 「即」と「中」
 無自性-空-縁起
 縁起と因果
 存在の論理
 三つの「よって」 ― 故の論理
 存在の根拠 ― 有か無か

第3章 即非の論理 ― 東西の〈綜合〉へ
 視点の変更
 即非の論理
 二種の〈あいだ〉
 〈あいだ〉とは何か

Ⅱ 「生の論理学」は可能か

第4章 なぜ〈あいだ〉が重要なのか
 排除された〈あいだ〉
 誤解された「環境」
 環境とは〈あいだ〉である
 出会いの〈あいだ〉
 人と自然の〈あいだ〉
 環境の倫理とは何か

第5章 生きたものの論理 ― 西田幾多郎の〈生の論理学〉
 日本「近代化」と哲学
 「純粋経験」からの出発
 生の時間性・空間性
 西田の「環境」概念
 西田と弁証法的論理
 非弁証法としての〈生の論理〉

第6章 反ロゴスの「論理」 ― ベルクソンにおける〈中間〉
 直観の反ロゴス性
 瞬間という〈あいだ〉
 中間としてのイメージ
 心身のあいだ、生命のあいだ

Ⅲ 〈中の論理〉としての風土学

第7章 通態性 ― ベルク風土学における〈あいだ〉
 山内哲学をめぐる〈縁〉
 第三項としてのレンマ
 「風土」概念の展開
 通態性の論理
 「風土の論理」はレンマ的論理である
 通態性と「空」

第8章 人間存在の二重構造 ― 和辻哲郎における「空の論理」
 個と全体の〈あいだ〉に立つ
 風土の倫理に伴う限界
 特殊から普遍へ ― 二種の〈あいだ〉

第9章 アナロギアと〈形の論理〉 ― 〈あいだ〉を開く語りへ
 山内の目標点
 なぜアナロギアなのか
 表現とアナロジー
 形の論理

参考文献
あとがき
人名・著作名索引/事項索引

木岡 伸夫 著
本体1,800円(税別)
2014年10月発行
四六判/210頁
ISBN978-4-7907-1643-3
西田幾多郎の系譜上で独自の個性を放つ山内得立の思想に着目し、古代インドに発するもう一つの論理、レンマの地平を見極める。ロゴス的二元論に分断された人と自然、人と人の〈あいだ〉を回復し、生命と環境の危機から蘇生する道を切り拓く。

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